2014年3月14日金曜日

声なき「聲の形」

聲の形(1) (少年マガジンコミックス)
大今 良時
講談社 (2013-11-15)

しろーくんが書類の山に追われた上役のように、
太鼓判をボコボコ押していたので読んでみました。
聲の形(こえのかたち)と読みます。

書くのが億劫なので概要はwikiから。
"聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。物語は2人が小学校時代における出会いの回想から始まる事になる。"
さて、
無意味に前回の流れを汲んでいるのがお分かりでしょうか。

沈黙 → 聾唖(ろうあ)

今は亡き円楽師匠の
山田くんを呼ぶ声が聞こえてくるようですね。

「おーい、やまだくん。さかのに座布団見したげて」

・・・失敬。
つい悪乗りしてラーメンズネタを。。。


当初の予定していたキャラが
ガラッと或いはガラガラと音を立てて崩れている気も仄かにしますが、
お構いなしで長閑にいきましょう。

とは言ってみたものの、
あまり語るところが見当たりません。

別に面白くないわけではなく、
十分面白いんだけれど「思てたんとちゃう」という感じ。

この漫画を読む前に紹介動画を観たのですが、
これが非常に出来が良くて、その足で漫画を買いに走ったくらい。
(ここでも紹介しようと思いましたが削除されてました)

漫画だと、
シリアスとギャグがぎこちないというか、
どちらも殺しあって上手く噛み合ってない印象を受けました。

女の子が主人公のことを
高校生になるまでずっと気にしていたのも違和感がありますし。

まぁ少年マガジンですから、
「BOYS BE…」的なご都合展開と考えれば納得できなくも・・・。

うーん、
なんだか内容に関しては、
腐すことしか言えそうにないので、切り口を変えてみます。


タイトルの「聲の形」。

2巻まで読んだ段階では手話のことだと思われますが、
「口にはできないこと(エッチなことではありません)をどういう形で伝えるか」
ということがこれから展開されていくのだろうと予想します。

はてさて、
声ではなく手話で伝える、ということは、
言い換えれば音ではなく映像で伝えるということです。

「聲の形」。
声を形にすること。
それは聴覚から視覚への移行を意味し、
現代の"見ること"への欲望が見え隠れしているように思われます。

「ビッグデータ分析」や「見える化」といった可視化の動きも、
"あまねくものを見たい"という欲望が加速しているからなのかもしれません。

ネットメディアは視覚情報がほとんどですから、
この趨勢は致し方ないところなのでしょう。

なぞとは言い条、
見えそうで見えないのが一番エロいと思うんですけれど、いかがでしょうか。

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